車のタイヤが黒い理由はカーボンブラック
車に限らずタイヤが黒い理由はタイヤの元になるゴムにカーボンブラックを含むからです。
カーボンブラックは名前の通りブラック(黒)なので黒色をしています。
絵の具を配合したときと同じように黒いカーボンブラックを配合するとゴムは黒くなってしまい黒いタイヤができあがります。
カーボンブラックとは?
カーボンブラックはタイヤの補強材として配合します。
カーボンブラックを配合していないタイヤは瞬(またた)く間に摩耗しボロボロのタイヤになります。
車のタイヤとして使うには補強材を配合しなければ現実的に走れるタイヤにはなりません。
以上の理由から補強材であるカーボンブラックを配合するとタイヤは必然的に黒くなってしまいます。
でも色がついたゴムもあるよね?
世の中には色がついたゴムもあります。
反対色の白色、ほかにも赤色、青色など様々な色がついたゴムがありますが、
色がついたゴムにはカーボンブラック(補強材)は配合されていません。
したがって、着色されたゴムは弱くて摩耗しやすいゴムです。
弱くても問題がない、摩耗してもいい状況下で使うゴムにはカーボンブラックを含まない合成ゴムが使用されています。
色がついたタイヤやゴムは合成ゴム
色がついた着色されたゴムは合成ゴムと言います。
合成ゴムにはカーボンブラックは含まれていませんので摩耗しやすく弱いゴムです。
摩耗しても影響が少ない、安全性に問題ないところで使われています。
黒色以外の車のタイヤは装飾が目的
展示会やイベントなどでは着色されたタイヤの車を見かけます。
展示会の車は走行しないため安全面の影響はないことから着色タイヤを装着しています。
フォークリフトのタイヤは着色タイヤ?
白や緑のタイヤを装着したフォークリフトを工場内を走っていることがあります。
工場内を走っているフォークリフトのタイヤは表面のみを着色しているタイヤです。
カーボンブラックは名前の通りカーボン、すなわち炭素です。
炭素のため床にタイヤ痕が付着してしまうとなかなか落ちません。
工場内の通路や床にタイヤ痕が残らないようにタイヤ表面のみ着色されたタイヤを装着しています。
表面のみ着色することで床を汚すことなくタイヤ性能を維持してタイヤの摩耗を抑えることができます。
車のタイヤが黒い理由のまとめ
- タイヤが黒い理由はカーボンブラックを含むため
- カーボンブラックとはタイヤの補強材
- 着色ゴムは合成ゴムであり摩耗しやすく弱い
最後までお読みくださり、ありがとうございました。