新品タイヤにヒゲが付いている理由・意味
タイヤのヒゲは金型のエア抜き用の穴に入り込んだゴムの形状です。
タイヤを造るうえでは、どうしてもヒゲが付いてしまうため新品タイヤでヒゲがないタイヤはありません。
理由があって意図的にヒゲを付けているわけではありません。
【 タイヤの造り方を簡単に解説 】
金型にタイヤゴムを流し込む
流し込んだタイヤゴムを金型に押し付ける
タイヤゴムと金型の間に微量の空気があると、きれいなタイヤ形状に仕上がらないため、圧力をかけて空気を逃がす。
空気を逃がす
金型には微量の空気を抜くための穴 (エア抜き用の穴) が沢山あいています。
エア抜き用の穴にタイヤゴムが流れ込む
エア抜き用の穴にはタイヤゴムも流れ込んでしまう。
なぜなら、金型と密着させるためにタイヤゴムには圧力をかけるからです。
金型からタイヤを抜く
エア抜き用の穴に入ったタイヤゴムが固まった結果がヒゲです。
ヒゲの長さを切り揃える
金型から外したタイヤのヒゲは30mmほどありますが10mmほどに切り揃えます。
製造直後のタイヤのヒゲはもっと長い
お店に並んでいる新品タイヤのヒゲの長さは10mmほどですが、実はタイヤメーカで造られたばかりの新品タイヤのヒゲの長さは30mmほどあります。
あまりにも長いため出荷前にタイヤメーカにてヒゲの長さを10mmほどに切り揃えています。
ヒゲの長さをもっと短く切断できますが、切断時にタイヤを傷つけてしまう恐れがあり、タイヤを傷つけにくい10mmほどに切り揃えています。
新品タイヤのヒゲを切る必要はない
新品タイヤのヒゲを切る必要はありません。
タイヤ性能に影響を及ぼすことはないほか、慣らし運転後 (タイヤの皮むき後) に消えますので、気にする必要はありません。
新品タイヤのヒゲの意味のまとめ
- 新品タイヤのヒゲは金型のエア抜きの穴に流れ込んだゴムの形状。
- タイヤのヒゲは意図的に造られたものではないため、意味や目的はありません。
- タイヤのヒゲは気にする必要はありません。タイヤの慣らし運転後に消えます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。